夏目編
第二章:「私がその気になってしまった理由 2」05/10/25更新


さあさあ。私の歩んできた道なんぞ。世間の皆様が歩んできた道と比べたら。
なんて狭くて、ちっぽけなんだろうか。
過去は塗り替えられない。紛れもなく事実である。
その時何を思っていたか、考えていたかなんてもう化石のようなこと。
だがしかし。そこに私が生きていたことは確かである。

4月より、とある音楽スクールのようなところでレッスンを受けることになりました。
簡単な入学手続き等を済ませ、いよいよレッスン開始なわけですな。

そうそう前回に書き忘れたんだけど、就職先を断るお話の部分でね。
「内定式に出ちゃってました。」てあるのだけれど。その内定式というのが結構盛大でして。
ま、結婚式場のようなところでパーティみたいな感じで始まって。
人数は100人くらいいたのかなあ。丸いテーブルが沢山あってね。
ほらあの廻るテーブル。

どんな料理かまでは思い出せないけれど。
まあまあ豪華な具合で。アルコールなんかも沢山あって。
よく食べて、よく飲んで。同じテーブルの上司となるような方に
「夏目さんは将来はどうなりたい?」みたいなこと聞かれたりしてね。
「とにかく頑張ります」なんて言ってたんだろうなぁ。

このような事の後にあの事態DE辞退・・・。
そこまでしてでも、
歌う人になりたかったのか。いやそうだったんだ。きっと。

新宿。花粉が飛び。桜舞い散る春でした。
雑居ビルの5Fの高さにありましたでしょうか。新大久保の駅を出て歩く。喧噪の中。
どこの言語か分からないような会話が飛び交う間を潜りぬけ、
その階に小さなエレベーターで上がっていく。
ウイーンという音でエレベーターが開く。鉄製の重そうな。
中の様子など知る由もない冷たいドアがそこにはある。
まるでブラックホールの入り口の様に。そこからは何処へと続くのか。

「おはようございます」ドアを押し開けながら発し、思ったよりも響いた声。
目の前にカウンターがあって女の人が二人座っている。
「おはようございます」と落ち着いた声で返される。なんだか穏やかな雰囲気。
っとカウンター向かって右側に一人の少女?発見。
なにやらテレビの画面を細木数子の様な貫禄のある女性と覗き込んでああでもない、
こうでもないとキャッキャやっている。画面にはその少女が写っている。
どうやら自分の映像をチェックしているみたいね。

そんな様子を横目で見ながら私はレッスン室へと案内される。
(あの人顔からしてタレントさんかなんかなんだろうな・・・。あ、目合っちゃったよ。にこって。あ、どもみたいな・・・。)
カラオケボックスのような箱が部屋の中にいくつかあって、その中の一つに案内された。

中には電子ピアノと大きな鏡。そのピアノの横には端正な顔立ち、
線の細い黒髪長髪の男性が座っていた。「よろしく」。。なんか爽やかな感じ。
年は25〜33歳?

初レッスンの前に自分で練習曲を用意するように言われていて。
しかもカラオケがある曲を用意しなきゃならなかった(プレゼンとやらとかのために)。
その頃女性ボーカルで歌いたい曲ってあまりなくて。しかも邦楽で。
んで選んだ曲が安室奈美恵ちゃんの「BODY FEELS EXIT」を選曲。なんか笑っちゃうよね。

その先生は奥田先生といったかな。楽譜を渡すと物凄く上手にスラスラと弾きだした(すげーの一言)。
目の前に鏡ってなんかとてもはずかしいわー。
というわけで第一回目レッスンのはじまりーーー!

次回へ続く!



夏目編
第三章へ続く・・

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